【レビュー】ニューバランス「991v2」履き心地やサイズ感を紹介

ニューバランスの「991v2」について、気になっているけれど

履き心地やサイズ感は?
高い買い物だから失敗したくない…
と不安に感じていませんか?

僕も実際に購入するまでは、ドキドキだったよ!
本記事では、実際に履いて感じたリアルなレビューとして、
- 991v2の履き心地やフィット感
- 素材の質感やデザインで好きなポイント
- ミッドソールやアウトソールの機能性
- サイズ感や注意点
などなど、ニューバランス好きの筆者が詳しくご紹介します。
「サイズ選びで迷いたくない!」という方にも役立つ内容になっていますので、購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
ニューバランス公式オンライン「Made in UK 991v2」の購入ページ
購入した「991v2」の基本情報

購入した991v2の基本情報 | |
---|---|
名称 | Made in UK 991v2(U991VN2) |
用途 | ウォーキング・普段使いなど様々 |
幅の展開 | D |
定価 | ¥39,600 |
重さ(実測値) | 375g |
2001年に発売された「991」の後継(Ver2)として、開発された「991v2」。
カラーの展開が「ブラック・ホワイト・グレー他」とある中で、今回私が購入したのは、「ヴィンテージネイビー」となります。

また靴の重量が375gであり、私がよく愛用している「MW880(重さ280g)」や「ML574(重さ275g)」と比較すると、少し重い傾向にあります。
Made in UKの特徴

ニューバランスの「Made in UK」シリーズは、イギリス・フリンビー工場で熟練の職人たちによって、一足ずつ丁寧に生産されているプレミアムラインです。
量産モデルとは一線を画す、高い品質とその職人技が魅力。
991v2もその伝統を受け継ぎ、上質なヌバックやピッグスキンスエードなど厳選された素材を使用。
細部にまでこだわった縫製や仕上げは、まさに「履ける工芸品」と呼ぶにふさわしい完成度です。

また、Made in UKモデルは一般的に価格は高めですが、そのぶん長く付き合える耐久性と、経年変化による風合いの変化も楽しめます。
また、USA製と比べてUK製は革が伸びやすい傾向があり、その伸びを前提に設計されているため、やや幅が細めに作られているとも言われています。
「991v2」の感動ポイント
それでは、私がここ数日間にかけて、5kmほど歩いて気づいた感想を伝えていきます。

衝撃吸収性の高い履き心地
まず履いて歩いてみて思ったのが、「かかとから着地するときの衝撃がほとんどない」ということです。
大抵の靴では、地面に足が付いたときに、かかとをガンと突くような衝撃が少なからずあるはずなのですが、それがありませんでした。
確かに歩いているはずなのに、衝撃の感覚がないという何とも不思議な体験でした。

かといって、”ふわふわしすぎて安定感がない”ということもなく、しっかりと歩く楽しみも感じられました。
これは991 v2に搭載されたミッドソールのおかげだと思うのですが、それは”ミッドソールの機能性の紹介”で後述します。
ヌバック素材が醸し出す上品な質感

991v2のヴィンテージネイビーには、アッパー部(靴の上部)にヌバックが使用されています。
他のカラー(ブラックやグレー)だとスエードが使用されているそうなのですが、今回購入したネイビーはヌバックが使われているそう。
このヌバックのなめらかな質感が、上品でたまりません。

僕自身、初めてヌバック素材の靴を買ったのでテンション上がったよ!
各所に散りばめられたデザインの魅力
991v2 ヴィンテージネイビーの特徴を箇条書きでまとめました。
ニューバランスとして特徴的な「Nロゴ」。
大きさによって”デカN”や”チビN”と呼ばれたりしますが、991v2は小さなNロゴ(チビN)となっています。

基本的に自分が持っているのは、”デカN”と呼ばれるようなNロゴがドーンと主張するモデルが多いのですが、
今回991v2を改めて見てみることで、

チビNも小さくて愛らしいし、主張しすぎない奥ゆかしさも良いかもな…
と感じました。新たなニューバランスの魅力に気づかせてくれた991v2に感謝。

そのNロゴと、ヒールタブ(”991”と”v2”と書いてある部分)などが反射材となっており、暗い所で光を当てると反射します。
夜歩く必要がある人にとって安全でもあるのですが、「とりあえず光ってたらカッコイイ!」という単純な理由からも好きです。

また、タン部分の刺繡されている文字が赤の指し色となっているところも、メリハリが利いていてGood!
全体的にはシュッとしたスタイルと温かみのある雰囲気を併せ持ちつつ、部分的にも特徴のあるデザインがさりげなく散りばめられていて「良いなあ」と感じました。
正直デザインには疎いところもありますが、個人的には気に入っています。
付属のインソールに存在する通気孔


付属のインソールであっても、蒸れを防ぐためか通気孔があることに驚きました。
私が今まで買ってきたニューバランスの靴では、付属インソールで通気孔があるものを見たことがありませんでした。
やはり高価モデルとなると、インソールも違うのかと思った次第です。

ちなみに靴ひも(シューレース)も、白と黒の2種類ついてくるので自分の好みに合わせて選べるよ!
別途購入するニューバランスのインソールには、通気孔が標準装備されています。
気になる方はインソール比較記事がありますので、そちらからぜひ。

ミッドソールの機能性の紹介
991v2には、以下のミッドソールの技術が搭載されています。
- Fuelcell(フューエルセル)
- ABZORB SBS(アブゾーブSBS)
- ENCAP(エンキャップ)

横文字が多いけど、一つひとつ説明していくから安心してね!
※そもそも「ミッドソール」って何?という方は、以下のソール(靴底)についての記事を参考にしてください。

Fuelcell(フューエルセル):前方推進力を生む“エンジン”

FuelCellは、ミッドソール全面に搭載された、軽量性と高い反発性を両立しているミッドソール素材です。

2019年に導入された比較的新しい素材だよ!
歩く・走るたびに前への推進力を生み出す“エネルギーリターン”が特長。
軽やかなステップを実現し、長時間の歩行でも疲れにくく感じさせてくれます。
ABZORB SBS:衝撃を吸収する“クッションゾーン”

かかと部には、ABZORB SBS(アブゾーブ エスビーエス)という素材が、3箇所に分散して埋め込まれています。

元々あったABZORBという素材の進化形だよ!
これは着地時の強い衝撃を柔らかく吸収する“緩衝材”の役割を果たします。
特にかかとから着地する歩き方をする人にとっては、膝や腰への負担軽減に効果的。FuelCellの「弾む力」とはまた違う「受け止める力」を担っています。
ENCAP(エンキャップ):安定性と耐久性を高める“骨組み”
ENCAPは、内側にはクッション性のある柔らかいEVAを、外側で安定性と耐久性のあるポリウレタン(PU)で包み込む構造をしています。
これにより、歩行時の衝撃を和らげた上で、足元のブレを抑えてくれます。
991v2では、FuelCellやABZORB SBSを支える“骨格”のような存在として、安定性や耐久性を高める役割を果たしています。

靴本体にENCAPの記載はないものの、搭載はされているみたいだよ!
ミッドソールの機能性まとめ
3つのミッドソールの技術を表にまとめました。
テクノロジー | 主な役割 | 効果 |
---|---|---|
FuelCell | 推進力・反発性 | 歩き出しが軽くなる、疲れにくい |
ABZORB SBS | 衝撃吸収性 | かかと着地の衝撃をやわらげる |
ENCAP | 安定性・耐久性 | 足のブレを防ぎ、長く履ける |
この3層構造により、991v2はただの「柔らかいクッションスニーカー」ではなく、快適さ・反発力・安定性を高い次元でバランスした一足に仕上がっています。
「歩きやすいのに、しっかりしている」「柔らかすぎず、しっかり反発する」――そんな矛盾しがちな履き心地を実現できるのは、この組み合わせがあるからこそです。
991v2を履いたときの”しっくり感”は、まさにこの3つの技術の融合によるものと言えるでしょう。
アウトソールの機能性の紹介

Nデュランス

Nデュランス(N durance)は、ニューバランスがアウトソール用に開発した耐摩耗性に優れたラバー素材です。
特に摩耗しやすい”かかと部分”に採用され、スニーカーの寿命を伸ばす役割を果たします。
ソール(靴底)の減りが少なく、劣化しにくいため、使用頻度が高くても安心です。
これにより、時間が経っても満足感を与えてくれるはずです。
アウトソール自体についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
ニューバランスのソールの種類解説!アウトソール・ミッドソールの違いや特徴も
991v2のサイズ感:幅がやや狭め
サイズ感を共有するために、まず私の足の特徴について簡単にまとめました。
- 左足:23.9cm/右足:24.3cm
- 足幅:標準(2E)
- アーチ(土踏まず)の高さ:右足低め
- かかと:狭め
なお、上の情報は3Dスキャンで計測した結果です。
3Dスキャンの体験談はこちらの記事から
【体験談】ニューバランスの3Dスキャンを受けてみた感想・口コミ
私は普段24.5cmを履くのですが、今回はハーフサイズ上げて25.0cmを購入しました。
その理由は、991v2が「幅の展開がDのみ、かつその中でも幅がやや狭めのモデル」という触れ込みだったからです。

実際履いてみても、横幅はぴったり感が強く、少し窮屈に感じたよ!
また、タン(足の甲が当たる部分)も厚めに作られており、しっかりホールドされていると感じました。
ただ、UK(イギリス)製は革の伸びを見越して作られているとのことなので、今後も履いて馴染ませていくのが楽しみです。
サイズ感の結論としては、足が幅広の人は通常ニューバランスで履いているサイズに対して、ハーフサイズ(0.5cm)アップを目安で考えてみると良いと思います。

幅広の人は無理してこのモデルを履くのではなく、いっそ他のモデルを履いてみても良いのかも!
サイズや幅については、以下の記事で詳しく書いているので参考にぜひ。


991v2の注意点
991v2の注意点としては、以下の2つです。
- 靴の幅が少し狭い
- 靴の重量が少し重め(375g)
靴の幅が少し狭いのは、先ほど”991v2のサイズ感”で紹介した通りです。
靴の重量が少し重めというのは、私が普段履いている「MW880(ウォーキングシューズ):281g」や「ML574:275g」と比較した結果です。

とはいえ、歩く分にはそこまで気にならないですし、重量があることで安定感をもたらしているとも言えます。

普段使いや軽いウォーキングだったら、特に問題ないと思うよ!
991との違い
ニューバランス「991」は、2001年に登場したMade in UKラインを代表する名作モデルです。
ミッドソールにはABZORBとENCAPを搭載し、クッション性と安定性のバランスに優れています。
それに対し、2023年に登場した「991v2」は、その名の通り991を現代的にアップデートしたモデルです。主な違いは以下の通りです。
ミッドソールの進化
991v2では、従来のABZORB+ENCAP構造に加えて、軽量性と反発性に優れた”FuelCell”をミッドソール全面に追加。
またABZORBも、より衝撃吸収性の高い”ABZORB SBS”を搭載しています。
デザインの変更
タン部分の「v2」ロゴや、ヒールタブのリフレクター(反射材)の配置の変化など、ディテールにも違いが見られます。


ヒール(かかと部)について具体的には、991と書かれたタブがかかと部の側面に移動し、代わりにかかとの中央部へV2と書かれたタブが配置されています。

機能性もデザインも細部にわたって、アップデートされているんだね!
まとめ:991v2は“伝統と進化”が融合した一足
991v2は、「991」の魅力を受け継ぎながら、FuelCellやABZORB SBSなどの新しい技術を取り入れた、まさに“伝統と革新のハイブリッド”な一足です。
上質なヌバック素材、反射材を使った洗練されたデザイン、そして安定感・反発力・耐久性を兼ね備えたソール構造。
実際に履いてみて感じたのは、見た目の良さだけでなく、履き心地の完成度の高さでした。

一方で、やや細めの作りや重さが気になる方もいるかもしれません。そのため、購入時はサイズ選びに注意し、自分の足型に合った選択をすることが大切です。
もし「少し高いけど、長く愛せるスニーカーがほしい」と感じているなら、991v2はきっと満足度の高い選択肢になるはずです。
ニューバランスの用途別おすすめスニーカーをまとめた記事はこちら↓
